Covid-19の影響もあり、ニュージーランドは太平洋諸国の保健衛生と経済に対してさらなる支援を強化した。またピボット(軸)と呼んでいる今までとは違った様々な方面への支援をすることも表明している。ニュージーランドの支援プログラム統括責任者のJonathan Kings氏によれば、これまでは、経済と健康設備の準備などに充てられていた予算支援だが、今回のコロナウィルスの危機により異なるアプローチが必要とされており、これまでもニュージーランドはかなりの額の支援をしてきたが、それに加え、今後はさらに太平洋諸島の健康システムに対しての支出を長期的に増やす必要があるとしている。また、「経済面では雇用を増やす努力を続けるとしても、更なる社会保障を提供する支援も必要だ。家庭内暴力も増えており、コロナウィルスから派生する問題があることに留意して地域全体に注意を払っている。」と述べた。また、ニュージーランドはバヌアツ政府に対して経済対策費として、300万ニュージーランドドルの支援を提供した。バヌアツではコロナウィルス感染症例は無いものの、国境閉鎖とサイクロンハロルドにより経済的打撃を受けている。バヌアツ高等弁務官のJonathan Schwass氏は、観光客の減少と、国境閉鎖、世界が直面している経済的逆風がこの太平洋地域に大きな影響を与えるだろうと述べた。 (Radio New Zealand/MAY12, 2020)https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/416431/new-zealand-to-increase-support-to-pacific-health
ニュージーランド
【経済・社会動向】
太平洋諸島の保健衛生への支援を増強(ニュージーランド)
2020.05.14