バヌアツをカテゴリー５のサイクロン「ハロルド」が直撃し、バヌアツのLubanvilleの70％近くが破壊されたという。Malo島では2名が死亡し、現在1000名以上が避難センターにいるという。病院への電力は何とか復旧したが、水と避難所がまだ不足している。各地の若者を集めて復旧作業に当たり始めてい入るが、未だ人手が足りず、多くの人の居場所がない状態だ。サイクロンは深夜に直撃したことも影響して、多くの人々が現在屋外で暮らしている。
一方、ニュージーランド軍用機が今週末に、衛星電話、電動のこぎり、農業用機器などの支援物資をバヌアツに運搬し、その帰国便にCovid-19の影響を理由に、ニュージーランドが国境封鎖をする前に帰国したいというニュージーランドの人々を乗せる予定だ。民間のヘリコプターが医療を必要とする人を運搬する。バヌアツはまだ罹患者がいないため厳重な注意を払いながら支援をすると、ピーターズ外相は述べた。これまでのニュージーランドの支援額は150万ドルだ。バヌアツは国内では比較的緩やかな予防策に転換し、人々の国内移動や、避難所での集会を制限してはいない。但し、国外からの支援については厳しくコントロールしている。自然災害管理事務所は外部からの支援物資はすべて密封し、適切な防護服を身に着けた担当者が取り扱うようにしている。（Radio New Zealand/APR09, 2020）