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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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有名リゾート施設が一時閉鎖(クック諸島)

これまでに、このCovid19ほど、世界中の観光産業に被害を与えた出来事は無かった。Rarotonganの常務であるTata Crocombe氏は、200名以上を雇用している3つのリゾート施設を一時閉鎖することを発表した。The Rarotongan, Sanctuary Rarotonga, Aitutaki Lagoonの3つの施設で、20年以上にわたり、200名の従業員が働いてきたが、コロナウィルスの影響を受けて、一時閉鎖されることとなった。26年以上前に、Crocombe氏がこのリゾートを購入し、世界中から毎年多くのリゾート客を受け入れ、大きな成功を収めてきた。しかし、今週、Crocombe氏は”家族“とも呼べる200名の従業員を前に、施設の閉鎖を伝えた。Crocombe氏は2か月から6か月の閉鎖を考えているという。「従業員に事実を伝え、間もなく、お客がゼロになり収入がゼロになることを理解してもらった。」とCrocombe氏は述べ、「心が痛む。20年以上も共に働いてきた従業員であり、ここは職場というよりは、家族なんだ。火災や洪水、ハリケーン、コンピューターの故障などに関しては、非常用対策案を用意しているけれど、ウィルスに対しては何もない。」と続けた。フィリピンやフィジー、インドなどからの従業員もいるが、国に戻るという選択肢すらないのが現状だ。クック諸島政府や銀行からどのような財政支援を受けられるのかを模索中だという。会社側はできるだけ多くの従業員の雇用をそのまま維持したいとしているが、閉鎖中の仕事はほとんどない。他方、訓練や改装など再開に向けての準備は可能である。政府からの財政支援策については3月30日に発表される。Crocombe氏は、今回のCovid19の流行は100年に一度の世界的な金融危機であると感じており、その衝撃は終息後もしばらくは続くのではないかとみている。そして、「大変な時というのは、大胆な変革の時でもある。技術、特にAIなど、非常に重要な役割を担っていくことになるだろう。まだここでは死者は出ていないが、世界中では多くの人が苦しんでいる。シリアのような国と比べれば、我々はまだよいと思ったほうがいいのだ。」と述べた。  (Radio New Zealand/MAR22, 2020)