世界的なパンデミックの中、太平洋諸島はCovid19の感染拡大防止措置として、地域での予防対策を積極的に強化継続している。トンガ政府は2週間の国境閉鎖を実施し、4月6日まですべての航空機の入国を停止とした。また、関連する施設を点検し、国民に対応を周知し、医療関係者たちの訓練をしている。保健省幹部によると、必要物資はすでに空運されているという。公務員の訓練に加えて、サイクロンGitaの時に、それぞれの共同体で支援活動を支えたグループを再起動させるように働きかけている。
フィジー航空はすべての国際線を欠航とし、この欠航は5月末まで継続されるという。ハブ空港であるNadiも含めての国際線の欠航は、国境閉鎖策という観点からも必要だとしている。3月24日のロサンゼルスからの便が最終便となる。ただし、2週間に1回のシンガポール Nadi間のフライトのみ、維持される見通しだ。また、オークランド、シドニー、ロサンゼルス間においては、フィジー国籍の人々を帰国させる目的で臨時便を運航する可能性もあるという。東京からは3月27日、香港からは3月29日に出発するフライトが最後となる見通しだ。フィジーでは感染者が3名となっている。
サモアは、2つの緊急路線のみフライトを再開し、米国市民と米国からの帰国者を輸送する目的で臨時便を運航した。
アジア開発銀行は、6500万ドルのCovid19支援金として、太平洋諸島を含む発展途上国に給付することを検討している。太平洋諸島担当のGutierrez氏は、この地域にとってのCovid19の影響を注視しており、太平洋諸島の各国政府とも必要な支援について話し合っているという。(Radio New Zealand/MAR24, 2020)
太平洋地域
【経済・社会動向】
Covid19対策 警戒強化(太平洋諸島)
2020.03.27