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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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季節労働者計画により熟練労働者喪失を懸念(サモア)

サモア政府は、熟練労働者を喪失する懸念があるため、季節労働者の募集を減らさなければならないと警告を発した。この警告はそもそも、サモアの生産及び輸出協会の会長であるTagaloa Eddie Wilson氏により発せられた。現在、オーストラリアでは季節労働者プログラムにより55名のサモア人が働いている。また、ニュージーランドでは認定雇用主計画に則り、約2,500名が働いている。しかし、Tagalo氏は、“政府がこの認定雇用主プログラムに選出した人々はサモアでは失業していた人々だ。しかし、民間企業として感じているのはこのプログラムにより、熟練した労働者も失いつつあるという事だ。”と述べている。サモアがこのプログラムから十分な恩恵を得るには、この季節労働計画自体が更にきちんと管理される必要性があるとも指摘する。このプログラムは、失業者や学校を中退した人々に限定されるべきで、そうすることでwin-winの関係性が築ける。非熟練労働者が技術を得て帰国し、熟練工として産業に貢献するという構図が望ましい。にもかかわらず、このプログラムにより、熟練労働者を失うのは大きな衝撃を民間企業に与える。この問題の解決策は、このことに関して政府と民間とでどのような対策をとれるかということだ。今年サモアは最低賃金を1時間あたり70セネ賃上げし、3サモアタラとした。(Radio New Zealand/JAN14,2020)