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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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海洋温度差発電に弾み(太平洋諸島)

来年、これまで45年にわたり研究開発が続けられてきた海洋深層水による発電施設が世界最大規模で太平洋諸島とカリブ諸島に設置される。沖縄の久米島ですでに100キロワットの発電が実施されている海洋温度差発電(OTEC)だが、韓国とオランダの主導で弾みがつき、先が見えてきた。過去10年間にわたり、マーシャル諸島ではこのOTECを大規模な商業発電として採用しKwajaleinの米軍ミサイル基地への電気の供給源として活用してきたが、この度韓国の主導によりキリバスの首都であるTarawaにOTEC発電所が初めて設置されることとなる。カリブ諸島のOTEC発電所とともに、沖縄の発電量の10倍から30倍の発電量となる。このOTECは海洋深層水と海面の海水との温度差を利用して発電する再生可能なクリーンエネルギーだ。例えば久米島のOTEC発電で使用された深層水は、化粧品、わかめ、牡蠣、その他の養殖に使用されている。韓国は、KRISO(韓国船舶海洋技術研究所)により開発された1メガワットのOTEC発電施設を試運転が成功すれば2020年にキリバスに設置する予定だ。運転は2021年からとなり発電量を拡大し太平洋の他島にも電力を供給できるようになるという。一方、オランダの開発機関であるAllseasエンジニアリングはカリブ諸島に3メガワットの発電所を設置する計画をしている。Allseasエンジニアリングはカリブ海の環境保全のために持続可能な方法を検討しているという。韓国もオランダも、クリーンな再生可能エネルギーとしてOTECを世界市場で広げて行く狙いがある。(Radio New Zealand/DEC18, 20019)