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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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「持ちこたえられるかどうか。」はしか感染拡大に備える(太平洋諸島)

ニュージーランドでの発症に端を発したはしかの流行に取り組む太平洋諸島だが、いくつかの地域においては、はしかが伝わる前に、健康管理システムのますますの強化が取られている。すでに、フィジー、トンガ、サモアでははしかが流行している。サモアの保健当局は7名がはしかウィルスによる病死の疑いがあるとしている。この太平洋地域での流行は時間の問題という懸念さえある。クック諸島の保健局長であるJosephine Aumea Herman医師は、「オークランドから週20便も飛行機が飛んでいるのですから、ここにはしかが到達しないという理由はないのだ。」と述べる。クック諸島は来訪者が多すぎてはしかの検査を十分にできていないという。最近オークランドから到着した家族は、はしかの疑いがあるということで検疫検査を命じられたが、拒否したという。「検疫の大切さを十分に理解していない。」とHerman医師は言う。クック諸島は予防接種率が非常に高く、潜在的な流行を防ぐ更なる準備も進行中だという。
一方、ニウエでは保健当局はより高い緊張感で対応している。唯一の病院でははしかのワクチンが底をつき、UNICEFから到着するのを待っている状態だ。ニウエの人々は早い段階ですでに予防接種を受けているので、心配の種は来訪者だ。サモアのアピアから船が到着するTokelauでは、保健当局はすべての来訪者に対して検査を実施するだけでなく、ワクチン接種が有効期間内の者であるかも確認している。 (Radio New Zealand/13 NOV, 2019)