サモアにおける年次太平洋農業週間において、ココナツ産業の強化などについての話し合いがもたれた。
この会議は、太平洋諸島で540万ドルのココナツプロジェクトを7か所で展開しているオーストラリア国際農業研究機関(ACIAR)が主催した。プロジェクトの中には、フィジーとサモアに太平洋諸島のココナツ農場のための遺伝子バンクを設立するというものも含まれている。ACIARのIrene Kernot氏は、「この地域のココナッツの種は個々に特性があり、ココナッツウォーターに適したもの、油に適したもの、乾燥に適したものなど様々です。しかしながら、この種の多様性は危機に面しており、ココナッツの種の多様性は保護されなくてはなりません。」と述べる。ココナッツカブトムシが最もよく知られる害虫だが、Bogia ココナッツ症候群という病気はパプアニューギニアのMadang州では大きな被害を与えている。また危惧されているのはココナッツの木の老木化だ。太平洋諸島のココナッツの木の50%が高い生産性を得るには老木となっているという。
ココナッツ製品に対する市場の莫大な需要にこたえるためには、100万本の新しいココナッツの木を植樹して育てる必要がある。ココナッツを植樹して収穫を得るまでには6年間かかるが、その間、パイナップルやスイカを育てることが可能で、そうすることで、ココナッツ生産者も生活のめどが立つと計画している。(Radio New Zealand/OCT3, 2019)
太平洋地域
【経済・社会動向】
太平洋諸島農業週間(太平洋諸島)
2019.10.04