この10年間にわたる持続可能な経済成長で太平洋諸島の国々は、実質的な社会発展を遂げることが可能となった。しかし、アジア開発銀行によればさらにすべきことがあるという。
アジア開発銀行の太平洋地域の事務局長であるLocsin氏によれば、この地域の発展は目覚ましいが、失業者、女性、子供、お年寄りなど弱者に対する支援を強化する必要がまだまだあるという。アジア開発銀行のエコノミストRabanal氏は、社会保障や老齢退職年金などは正規の被雇用者しか対象とされておらず、そのほとんどが男性であることが問題だと指摘する。社会保障一つとっても、男女の格差があり、しかも、こうした保証は本当に貧しい人には届かず、正規に雇用されていた人が得る場合が多いと述べた。(Radio New Zealand/JUL24, 2019)