トンガ北部に関する新たな調査によれば、観光ツアーがザトウクジラの行動を阻害しているという。
ザトウクジラはババウ島で越冬して、遙か大西洋の夏のえさ場に向かう前に、そこで出産する。
オークランド技術大学のMark Oram氏によれば、ババウ島は鯨の母子にとって、静かな休息の場となっているという。一方、この海域の潮の流れは、鯨とともに泳ぐことを売りとしているツアーにとっては、絶好の海域だ。現在、このようなツアーをしている会社が20以上あり、Oram氏によれば、これらツアーの船を避けるために母鯨は水深の深いところまで潜るため、しばしば小鯨と離ればなれになってしまうという。Oram氏は、ツアー会社はこうした状況を改善するために、協力するべきだと主張する。たとえば、母鯨には静かに子供を生み育てるためのお気に入りの場所がある。こうした場所を、保護区域として、ホエールウォッチングの人々が行けないようにするのが望ましいと主張する。（Radio New Zealand/JUL18, 2019）