国連アジア太平洋経済社会委員会（ESCAP）は、これまでの経緯から、アジア太平洋は国連持続可能な開発目標17のうちの1つも2030年までに達成することはできないと発表した。これらの目標は、健康と福祉を向上させ、不平等を減らし、経済発展を促し、環境を保護する目的で設定されている。ESCAPは、ニューヨークで開催されているSDGに関する国連ハイレベル政治フォーラムで2019年のアジア太平洋地域の災害報告書から詳細な内容を提示した。ESCAPの副事務局長のKaveh　Zahedi氏はこの地域では、母子死亡率の低下や電気通信の普及などある程度の改善は見られるとした上で、飢餓の根絶、経済成長、平和、公正などに関してはむしろ悪い方向に向かっていると述べた。Zahedi氏はアジア太平洋地域のエネルギーへの取り組みの必要性を先の報告書は示しているとした。（Radio New Zealand/JUL12, 2019）