サモアのビジネス界、教会、また個人が数十億ドル規模のグローバルな仮想通貨詐欺に巻き込まれている。 サモアの中央銀行は4月25日(木曜日)に、OneCoinがサモアの金融システムを貶めたと発表した。OneCoinはアメリカ合衆国司法省によると投資家から何十億もだまし取ったマルチ商法であると断定されていた。サモア中央銀行によれば、2018年の5月に仮想通貨による取り引きを禁止していたが、OneCoinはニュージーランドを経由しての抜け道を用いて取引をしていたという。サモア中央銀行は、OneCoinはニュージーランド、オーストラリア、サモアなどの教会を標的としており、OneCoinへの投資を会衆に持ち掛けていた牧師も特定されている。OneCoinは、今や首謀者の起訴後にほとんど消滅したが、世界中の投資家に対して高配当を約束し誘致することで、2014年第4四半期から2016年第3四半期までの間に約4200億円を調達した。OneCoin代表者たちは現地宗派の1つサモア・ウァーシップ・センターに接近し、教会関係者に詐欺商品を売りこみ、少なくとも1人の牧師を含む多くの出席者がその後ワインコインを購入したという。731ドル(約8万2000円)を投資した地元住人は、「教会関係者だけでなく、サモアの多くの人々、一般市民の誰もが、OneCoinを購入した」とコメントした。123ページからなるニュージーランド金融情報委員会の報告書によれば、230万ドルがニュージーランドから送金されたとするが、そのうちのどの程度がサモアからの資金なのかは不明だ。サモア中央銀行は、この事件について調査が進行中だとしている。OneCoinの首謀者の1人、コンスタンティン・イグナトフ氏は3月6日にロサンゼルスで詐欺の疑いで逮捕され、現在拘禁されている。
サモア
【経済・社会動向】
仮想通貨詐欺に巻き込まれる(サモア)
2019.05.07