太平洋ごみベルト*の半分を清掃する計画がアメリカでついに着手された。
海面に浮くブーム(クレーンのマストから横に渡された長い柱)のシステムは、OCEAN CLEANUPという非営利団体によって設置され、サンフランシスコから運用され始めた。何週間もの試運転を経て運用されおり、太平洋に浮かぶプラスティックごみを回収し始めている。非営利団体OCEAN CLEANUPは、ハワイとカリフォルニア間のごみベルトは約160万平方キロに及び、何兆個ものごみがあるとしている。HANS INDIA紙の報道によると、このシステムは、10フィートの網を備えているが、ほとんどの魚はこの網の下を通過するので主にごみだけを集めることが出来るという。
今後も試運転を実施して、エコシステムに悪影響を及ぼさない改良したシステムを導入することを予定している。しかし、ワシントンポスト紙は、科学者は海面に生息するクラゲなどはこのごみ収集システムによってとらえられてしまうのではないかと危惧していると伝えている。(Radio New Zealand/JAN19, 2019)
*太平洋ゴミベルト( Great Pacific Garbage Patch)は、北太平洋の中央(およそ西経135度から155度、北緯35度から42度の範囲)にかけての海洋ごみが多い海域を指す。浮遊プラスチック等が北太平洋循環の海流等の影響により、特に集中している海域となっている。