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オーストラリア首相バヌアツ訪問「素晴らしいスタート」(バヌアツ)

オーストラリアのモリソン首相は豪首相として1990年以来29年ぶりにバヌアツを訪問した。
サルワイ首相との会談後、「両国の協力で永続的、多面的な関係を確認した」とする共同声明を発表した。
通信やエネルギーなどのインフラ整備支援や、安全保障条約の協議を進める方針を示したが、これらは、経済支援を通じて南太平洋地域への影響力を強める中国に対抗する狙いがある。
バヌアツ外相のRalph Regenvanu氏はこの会談を「素晴らしいスタート」と述べ、「両首相は人間同士として親しく会談していた。普段控えめなサルワイ首相も会談ではとても生き生きとしていた」と伝えた。
会談で、バヌアツのカバの輸出制限を撤廃することに関する合意もあったという。現在、バヌアツからオーストラリアへのカバの輸出は個人使用に制限されており一人当たり乾燥カバ2キログラムまでという制限がある。
この輸出でバヌアツには年間1000万オーストラリアドルの収入がある。今回の会談でのオーストラリア側の制限撤廃は両国の関係者にとっては晴天の霹靂であった。サルワイ氏は2者会談でこの話題を意図的に持ち出し、そこでモリソン首相はこの申し出にとても前向きに対応した。この件に関しては1か月以内にとても具体的なプランが出てくるだろうとバヌアツ政府高官も述べている。この他、相互安全保障条約について―サイバーセキュリティ、国内安全保障、災害対応なども含む―も俎上に載り、同時に気候変動にまで話題が及んだという。(Radio New Zeland/JAN17, 2019)