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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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高級車40台購入で非難(パプアニューギニア)

パプアニューギニア政府が、来月同国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で各国首脳らを送迎するため、イタリアの高級自動車メーカー、マセラティのスポーツカー40台を購入した。同国は貧困問題を抱えており、財源を別の目的に使うべきとの非難が殺到している。
ポリオや結核などが再発生しているパプアニューギニアに今週、1台約15万ドル(約1700万円)するスポーツカー40台が到着した。車両はイタリアからチャーター便2機で運ばれ、首都ポートモレスビーに到着した様子を捉えた写真は瞬く間にソーシャルメディアで拡散された。政府批判で知られる北部州のゲイリー・ジョファ知事は、スポーツカーに費やされた財源は国の慢性的な社会問題を緩和するために有効活用できたと非難した。ジョファ氏は豪ABC放送に対し、パプアニューギニアは保健や教育、治安などの多くの問題に直面しており、高級車の購入は苦しんでいる国民に対する侮辱だと述べた。APEC首脳会議は来月17~18日に開催される。APECに参加する国や地域の中で最も開発が遅れているパプアニューギニアは、人口800万人の3分の1以上が貧困下にあり、国民の大半が首脳会議の主催にかかる費用に不満を抱いていた。高級スポーツカーの購入で国民の不満は一層強まっている。マセラティ車がポートモレスビーのでこぼこ道を最高時速240キロで走行することは決してなく、郊外では使い物にならないだろうと指摘する声も上がっている。ジャスティン・トカチェンコAPEC相は、マセラティ車購入を擁護し、首脳会議後に車両は民間に売却される予定で、政府はすでに買い手を確保したと説明した。(AFP/OCT 13, 2018)