ニュージーランドは10日、使い捨てのプラスチック製買い物袋の使用を法律で禁止し、今後1年間で段階的に廃止することにした。ジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相はこの試みについて汚染の抑制に向けた「大きな一歩」だと述べた。ニュージーランドの海岸で見つかるごみで、最も多いのが使い捨てのプラスチック袋だ。環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は、ウミガメやクジラなどの海洋生物を守る重要な一歩だとして、プラスチック袋の使用を禁止する法律を歓迎した。国連(UN)は6月、全世界で毎年最大5兆枚、1分当たりにすると約1000万枚のプラスチック製の買い物袋が使われていると報告していた。国連環境計画(UNEP)のエーリック・ソールハイム(Erik Solheim)事務局長は、これらのプラスチック袋買袋をすべてつなぎ合わせると1時間で地球7週分の長さになると述べ、ほとんどのプラスチックごみ同様、大半が再利用されていないと指摘した。国連によると、買い物袋のような使い捨てプラスチック製品の禁止措置や課税措置を導入している国は、60か国以上に上る。しかし国連は、本当に状況を変えるには、廃棄物管理の改善、消費者の行動の変化を促す金銭的インセンティブ、プラスチックに代わる素材の研究が必要だとしている。(AFP/Aug 10, 2018)
太平洋地域
【環境・気候変動】
プラスチック製買い物袋を使用禁止に 1年で段階的に廃止(ニュージーランド)
2018.08.17