カナダのNautilus Mineralsが開発を行っているPNGのビスマルク海沖合での海底鉱物資源開発計画(solwara 1)が資金不足で機材の構築が未完成である。同社が予定しているロンドンでの年次総会を前にAnglo Americanは同社への投資を中止する意向を示した。Anglo American は同社の深海底鉱物資源開発キャンペーンが投資中止の要因だと述べている。キャンペーンを担当するDr.Helen Rosenbaumは、同社自体の海底資源開発資金不足が持続的開発、人権、環境問題の管理に障害であったと述べている。PNG政府はこの計画に15%を出資しているが環境保護運動家や地元社会から計画を中止するよう圧力を受けている。昨年末、ニューアイルランド島の島民グループが、政府の開発承認および環境への影響について情報を開示しなかったとして非難し、Solwara 1 計画の開発協定書に関する書類の明示を求める訴訟を起こしている。Anglo American の出資中止は、世界初の海底資源開発計画に関する最近の根強い反対運動を反映している。英国の環境問題に詳しい放送キャスターがSolwara 1 計画はdeeply tragic とコメントしている。現時点ではNautilus社は開発機材の構築を完成させる資金を調達できない状況にあるとある投資家が述べている。(RNZI/ May 8, 18)
太平洋地域
【鉱物資源開発動向】
海底資源開発に資金集まらず(太平洋地域)
2018.05.21