海底石油試掘事業を進めているThe Palau Energy Pte. Ltd(PE)とカヤンゲル州政府が、開発予定期日までに試掘を許可するようインフラ・商工業省(MPIIC)に文書で要請し、予定日までに許可がなければ告訴する準備を進めている。「本掘削事業は憲法並びに石油法に違反していない、したがって、パラオ北部区石油掘削ライセンスは有効であり、カヤンゲル州と当該企業の試掘は認められる」と、MPIICが環境品質保護委員会(EQPB-Environmental Quality Protection Board)に対して文書で通知し、その写しがカヤンゲル州にも発出されている。しかし、EQPBは掘削に関する海底地質開発に関する法的評価内容は承認できないとする文書を、評価を担当した法律企業(Norton Rose Fullbright)に提出している。EQPBは許可するかどうか最終的に判断するのはMPIICだとしており、政府部内で見解が分かれている。PE社はすでに100万米ドル以上の投資をしており、認可されなければ損害賠償を要求する構えである。(Island Times/ June 9, 15)
パラオ
【鉱物資源開発動向】
石油掘削会社が政府を相手に訴訟を検討(パラオ)
2015.06.24