中国の需要の高まりからニッケル価格が高騰しているなか、豪州Axiom社と住友金属鉱山がイザベル州ニッケル鉱山の開発権で係争中の審理に関して、近く結審する見通しである。開発予定山地の埋蔵ニッケルの純度は高く、世界的にみても15位に入る埋蔵量である。住友金属鉱山は開発に10年以上関わり、Axiomは地権者グループとの結束が固い。Axiom はブーゲンヴィル銅山、Ok Tedi銅山、Gold Ridge金山など、メラネシアの鉱山開発の失敗例から開発地住民、地権者との協調姿勢を重視してきた。Axiomは、開発について地権者から接触してきたと述べている。Axiomは現地のKolosoriと Bungusuleの2部族と合弁企業Axiom KBを立ち上げ、収益の20%を与える代わりに、他の企業に開発権を与えないことを約束させている。この係争の間に、複数の中国企業が太平洋諸国への関心を高めているが、PNGのラム・ニッケル鉱山開発で、中国企業の地権者との紛争が絶えないことでも理解できるように、メラネシア地域住民の土地所有権への感覚は他の地域と異なることを理解する必要があると、PNG鉱山会議所のアンダーソン会長が述べている。(Radio Australia/ Sept.8, 14)
ソロモン諸島
【鉱物資源開発動向】
ニッケル鉱山開発権結審近いか(ソロモン諸島)
2014.09.22