ADBのバッテンPNG担当経済評論家は、2023年まではLNG開発による多大な利益の期待はできないと述べた。バッテン氏によると、開発のための多額な融資額の返還と嵩む減価償却費のため、当初の5年?10年の利益は小額で、減少傾向の金、銅鉱山からの利益を補う程度に過ぎず、中期的には政府は膨らむ財政運営に苦心することになろうと述べている。得られた利益からの歳出は保健、教育、インフラに重点を置き、国民の期待に応えるため、公共サービスに配慮が必要だとしている。政府には、ここ2，3年でLNG建設工事が終了すること、鉱物資源産出量が減少すること、キナ通貨高で農産品輸出の競争力が落ちること等を考慮した慎重な政策が望まれる。
(The National/ March 15, 12)