ラバウルの沖合約30kmに位置するビスマルク海に設定された鉱区Solwawa 1 の海底約1,600mで、金と銅の採掘作業を進めているNautilus Minerals Inc.が、2013年末には商業採掘を開始できる段階にある。同社は3種の遠隔装置機器を使い鉱石を海底で細かくし、スラリー状にして吸い上げ、アジア地区以外の国に運搬して選鉱する計画をしている。銅の含有率は地上鉱区より10倍以上多い約7%、金は3倍多いトン当たり平均7g、年間採掘岩石は130万トン、採掘面積は0.11sqkmと見積もっている。一方、同社は開発のため1億米ドルの資金を市場から調達する計画を立てているが、環境保護活動団体は未経験の技術をこの計画で試験するために利用していると批判し、この採掘で海洋生態系と漁業など環境にどのような影響を与えるのか未知の世界に懸念を示している。(The National/ Nov.22, 11)
パプアニューギニア
【鉱物資源開発動向】
海底資源商業採掘実現に近づく(パプアニューギニア)
2011.12.06