住友金属鉱山会社は、昨年シクア政権当時、国際入札でニッケル鉱山の開発権を得たが、フィリップ政権になった今年、フィリップ首相の知らぬ間に閣議で国際入札が無効となり、開発権が豪州のAxiom社に決まった。同社は80%の利権を確保し、地権者信託組合の持つ45平方kmの土地を50年間リース済だと主張している。しかし、鉱業省は低品質のニッケルを生産できる高度な技術をもつ唯一の企業は住友金属鉱山であるとし、同社を開発企業に指名した。Axiom社はpublic companyであり豪州株式取引所の保有株比率により存続が左右され、50年の土地リースの効力が訴訟問題となると、豪州株式取引所での株価が下落して開発資金確保が難しくなる。現在、豪州連邦警察が経緯を捜査している。
(Solomon Star/ May 31, 11)
ソロモン諸島
【鉱物資源開発動向】
ニッケル開発権は住友金属鉱山に (ソロモン諸島)
2011.05.31