トンガのヌクアロファで開催されたWhales in a Changing Ocean会議で11ヵ国・地域の参加者代表が太平洋クジラ共同宣言(The Pacific Whale Declaration)に署名した。署名した国は豪州、クック諸島、フィジー、ニュージーランド、ニューカレドニア、パラオ、PNG, サモア、トケラウ、ツバル、トンガで、出席した米国とソロモン諸島代表は署名を見送った。署名は今年12月31日まで有効となっている。宣言はクジラおよびイルカの保存のための行動計画を推進するとともに、政府および科学者、研究者、INGs, NGOs, 民間部門、市民社会など幅広い分野の協力が重要であるとしている。太平洋地域環境計画(SPREP)も海洋科学および気候変動対策にこのような協力は欠かせないと述べている。宣言では、海洋汚染として最も問題となっている廃棄漁具などの海洋破片(debris)がクジラにとって脅威となる存在であるとしている。宣言文書は「国連持続開発目標14」を支援するため6月のニューヨーク国連海洋会議に提出される。今回太平洋地域クジラ保護科学者団体の一つでもある南太平洋クジラ研究協会(South Pacific Whales Research Consortium)および豪州がクジラとカメの保護を目的に立ち上げたBlue Planet Marineの2項目について覚書が交わされている。(Matangi Tonga/ April 6, 17)
太平洋地域
【農水産開発動向】
11ヵ国・地域が太平洋クジラ共同宣言(太平洋地域)
2017.04.17