ニュージーランド政府は園芸作物を振興し、輸出により最大の利益を獲得するため、2016年・2017年季の季節労働者数を1,000人増やし、総数10,500人とする。季節労働者の受け入れは10年経過し、バヌアツ、トンガ、サモア、ソロモン諸島、キリバス、ツバル、パプアニューギニア、ナウル、フィジーの9ヵ国から受け入れている。政府は、ニュージーランド人の雇用を進めてきたが、最大の利益を得るに至らなかった。ニュージーランド園芸家協会(HortNZ)の数字では毎年約6万人を雇用しているが、海外からの季節労働者受け入れは地元住民の雇用機会を奪っていない。サモアのトゥイラエパ首相はきつい肉体労働はニュージーランド人が望まない分野だと述べている。サモアの季節労働者はGDPの約8%に相当する700万ドルから10,000万ドルを稼いでいる。ニュージーランドの園芸産業(アスパラガス、キウイ、ブドウなど)は、35億ドルの売り上げがあり、21億ドルが輸出されているが、2020年までに輸出額を70億ドルとする目標を立てている。(Mariana Variety/ Nov.28, 16)
太平洋地域
【農水産開発動向】
ニュージーランドが島嶼国季節労働者受け入れを1,000人に増加(太平洋地域)
2016.12.12