政府は鰹漁の米国巻網漁船に対し、領海内での集魚器(FADs-fish aggregation devices)の使用を7月から10月までの4ヵ月間、禁止することにした。集魚器によって、鰹ばかりでなくほかの多くの魚種、特に絶滅が危惧されるメバチも多く捕獲されている。中西部太平洋漁業委員会(WCPFC)は、昨年、例年ベースで漁獲高が2,000トンを超える国においては、巻網漁船と延縄漁船を含め、メバチ漁を30%削減することを決定している。クック諸島は小国としてWCPFCの決定対象国となっていないが、2012年にクック諸島で実施されたマグロ類漁獲高調査では総計2,800トンであり、巻網漁の副次的メバチ漁獲高は100トンであった。また、昨年、延縄漁船によるメバチの副次的漁獲高は500トン、巻網漁船では60トンであった。太平洋委員会(SPC)は、先週メバチの漁獲高が前年より20%減少していると発表している矢先、米国巻網漁船に許されているクック諸島領海内に、スペイン漁船も入漁の認可を求めている。(Cook Islands News/ July 31, 14)
クック諸島
【農水産開発動向】
4ヵ月間集魚器使用禁止(クック諸島)
2014.08.12