バヌアツのEEZ領海内で漁業認可を得ないでキハダ等のマグロ漁をする171隻の台湾漁船がいると、公海上で不法漁を監視する国際NGO、Seas Shepherd Conservation Society(SSCS)の監視船、Brigitte Bardot号の船長が、ポートヴィラに立ち寄りその事実を明らかにした。船長は領海内での不法漁取り締まりを強化する法案作成にも協力したいと述べている。バヌアツの領海内のキハダなどの不法漁は毎年約1万トンで、その2%が鮫である。これによる政府の損害額は年間270万米ドルにのぼるとみられる。鮫は漁船にとって余分の臨時収入でもある。政府は不法漁の取り締まりを行う十分な監視船や要員がいず、この先10年も20年も漁業資源を適正に保護できず、かつ多額の収益を外国漁船に奪われることになる。
(Vanuatu Daily Post/ Aug.2, 12)
バヌアツ
【中国・台湾進出動向】
不法漁業で270万米ドルの損失(バヌアツ)
2012.08.15