ANZ銀行が2月16日発行した『Pacific Quarterly』によると、太平洋島嶼地域の対中国貿易はPNGとソロモン諸島が太宗を占めている。2001年の対中輸出はPNGが95%を占めたが、2000年代中頃にはソロモン諸島が4分の1を占めるようになった。輸入では、近年PNGが地域で2番目のフィジーよりも3倍多い輸入額となっている。2000年代当初、フィジーの輸入は51%、PNGの輸入は38%であった。顕著なのは、サモアの輸入が2009年から2010年にかけ2倍になっていることである。2001年から2008年まで地域の対中貿易は黒字を続け、950万米ドルから2,600万米ドルに伸びた。2009年地域の対中貿易がソロモン諸島だけ1,960万米ドルの黒字であったものの、全体で初の赤字(△2,200万米ドル)となりPNGの赤字は2,000万米ドルであった。しかし2010年には黒字に転換して地域全体で5,600万米ドルの黒字、うちPNGの黒字額は5,200万米ドル、ソロモン諸島の黒字額も3,150万米ドルと過去最高額を計上した。一方、赤字となったのは、フィジー(△1,550万米ドル)、サモア(△850万米ドル)、トンガ(△120万米ドル)とこれも過去最高額を記録した。
(Solomon Star/ Feb.17, 11)
太平洋地域
【中国・台湾進出動向】
PNGとソロモンが地域の中国貿易をリード(太平洋地域)
2011.02.17