ニュージーランド観光調査機構(New Zealand Tourism Research Institute)およびオークランド技術大学の共同調査報告書「Cook Islands International Visitor Survey report」によると、クック諸島を訪問した国際観光客の95%が満足の意を示し、南太平洋地域で最も魅力的な観光地だと評価している。2016年10月1日から12月30日の期間の調査では、訪問客の70%以上が大学などの高等教育を受けており、年俸も比較的多く、ラロトンガに滞在した時間は平均8.8日で、その21%がAitutakiに行っている。訪問者の52%が初めてであり、27%が再訪であり、77%が休暇旅行であった。滞在中の現金消費額は、前年よりやや増えて、一人当たり一日158米ドルとなっている。クック諸島経済への貢献度は前年より4%増え、一人当たり平均1,543米ドルである。訪問客は自然環境や美しい海よりも地元住民の生活状況をみる文化ツアーや日曜日の教会訪問に関心を示している。改善が指摘されたのは環境の劣化および宿泊施設と食事で、金額と品質に見合ったサービスが不足しているという。なお、観光産業はGDPの約60%を占めるクック諸島の根幹である。(Cook Islands News/ April 24, 17)
クック諸島
【観光開発】
【環境・気候変動】
観光客の95%が訪問に満足(クック諸島)
2017.05.08