中国の支援で新しく民間航空会社の設立が計画されている。人口の減少を心配するクック島先住民グループがこの計画を歓迎している。民間の「Merchants of Paradiseグループ」も人口減少で先住民がマイノリティーに陥るのではないかと懸念している。Merchants of Paradise groupの総合開発計画(Comprehensive Development Plan) は, 計画が実現すればNorthern Group方面への運賃が片道130米ドル、Southern Groupへは32米ドル安くなるとしている。 また、これにより経済地位が上がれば、現地在住ニュージーランド人との収入格差などが改善されると考えられている。新航空会社のCaptain Cook Airlineは国内経済を活性化させ、民間の経済活性化とインフラ開発を支援する中国からの低利融資を受けられることが大きな材料だと期待している。総合開発計画では中国の支援で航空運賃を現行より引き下げ、12の島にホテルを建設し、人の往来を活発化させることで国内経済活動を拡大させたいとしている。将来の計画として、漁業分野では、周辺海域で活動するマグロ漁船のためにペンリン島に魚の積み替え倉庫を建設し、1億6,800万米ドルの収益を上げる計画があり、観光事業で1億8,100万米ドル、航空運輸事業で2,600万米ドル、船舶運輸事業で1,900万米ドルの各収入を上げることも構想している。(Cook Islands News/ Feb.1, 16)