メキシコに28頭のイルカを輸出したことで世界中から批判を浴びたことに対して、政府は2003年イルカの輸出禁止法を制定した。しかし、イルカを輸出した業者が禁止法に反対して法廷で争い、2007年12月再び輸出が可能となった。政府は直ちにバンドウイルカを年間100頭に制限して輸出を認可することにした。今回、中国に25頭のバンドウイルカが輸出されることに決まったことで、ガダルカナルにおいて1,030万米ドルを投資してマグロ加工工場建設を計画していたフィリピンのFrabelle Tuna Corpが計画を再検討することにした。イルカの輸出価格は1頭当たり6万米ドルとみられ、政府は25%の輸出税をかけている。Frabelle社は、ソロモンが国際自然保護連合(IUCN), 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)等の国際法に違反する行為を行うなら、ソロモン国民は雇用機会を失い、将来もない、と述べ、イルカの捕獲、輸出を直ちに中止すべきだとソロモン政府の姿勢に失望感を表明した。
(Solomon Star/ Sept.15, 11)
ソロモン諸島
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イルカ輸出でマグロ加工工場建設に暗雲(ソロモン諸島)
2011.09.15