EUからの離脱準備を進めている英国政府はEU以外の地域・国との再構築を検討しており、太平洋地域での関係強化を模索しているが、ウェリントンのVictoria University で比較政治学を研究するJon Fraenkel教授は英国の再来は限定的だとしている。教授によると、英国は特にトンガとバヌアツに歴史的な関係を持っていたが、1990年代後半欧州大陸接近策をとり、太平洋から手を引いたという。英国のサモア、トンガ、バヌアツでの大使館設置計画は太平洋諸国への回帰と関係強化とみられるが、大きな影響力を持つものではないと教授はみていて、貿易、特にフィジーの砂糖産業の保護対策がEU離脱後相当な影響を受けるだろうと述べている。(RNZI/ April 20, 18)
太平洋地域
【経済・社会動向】
英国の太平洋回帰への影響(太平洋地域)
2018.05.02