フィジーでは70歳以下の死亡者の80%が糖尿病および血管疾患病などの生活習慣病によるものだとして、Jioji Konrote大統領が国連食糧農業機関(FAO)の会合で伝統食に回帰するよう呼びかけた。国民はキャッサバ、タロ芋、バナナ、甘藷、ヤムなどの伝統的な食品の代わりに、シリール、パン、朝食用クラッカーなどを食べている。また、60%以上の家庭が毎日のようにインスタント麺を食べていて、野菜を食べている家庭は少ない。その他に大統領が問題として取り上げている項目は次のとおりである。① 新生児の8.3%が2.5㎞以下の未熟児で、4㎏以上の肥満新生児は12.7%を占める。② 6ヵ月未満の乳児の49%が母乳で、12ヵ月から15カ月の子供の34%が母乳を続けている。③ 5歳から14歳の子供が塩分と甘みの多いスナック菓子、糖分の多いドリンク、塩風味のインド料理を好み、又子供たちの38%が朝食後、53%が昼食後スナックを食べている。④ 15歳から19歳の子供が最も好むのは砂糖入りドリンク(31.2%を占める)、しょっぱいスナック(22.5%)、甘い菓子(10.1%)などである。大統領は生活習慣病の患者を増やさないよう適切な対策をとるよう呼びかけている。(RNZI/ April 13, 18)
フィジー
【経済・社会動向】
伝統食に回帰して生活習慣病を減らそう(フィジー)
2018.04.23