震度7.5の大地震の被害を受けた山岳部各州で約27万人が人道的な緊急支援を必要としている。国連の最新情報によると、優先的に必要とされる援助は、医薬品、防水帆布、テント、毛布、飲料水などである。現在、少なくとも125人が死亡し、インフラが壊滅的損壊を受けている。約18,200人が臨時収容所に集められている。また、被害を受けた5 州(Hela, Southern Highlands, Enga, Western, West Sepik)で支援を求めているのは約544,000人にのぼるとみられる。震災地では不衛生な水と食料で多くの人たちの間で病気が発生している。人々の生活再生には食糧と自生野菜等の種を緊急に配布することである。Southern Highlands州の6階建ての庁舎は損壊して使用が不可能となっている。また、Mendiで一番高いThe Agiru Centreビルは閉鎖され、ここで働いていた約500人が仕事の場を失っている。LNGを生産するためHela州に拠点を置くExxonMobil社は施設に大きな被害を受け、現時点で125人の死者をだしたが、共同プログラムを持つ豪州国立大学と現地の約2,500家庭の家庭菜園再生にむけ、成長の早いトウモロコシの種やジャガイモ、キャッサバなどを配布する。なお、現地に入った医療緊急援助隊に対しても物資の支援などを行っていく。(RNZI/ March 16, 18)
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
27万人に緊急支援が必要(パプアニューギニア)
2018.03.26