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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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多くの島嶼国人がニュージーランドでの治療滞在を望む(太平洋地域)

太平洋諸島の多くの人々が病気治療に来たニュージーランドからの退去を強いられないよう切望している。中でも透析のように生命維持治療が欠かせない腎臓病患者が多いものの国内では治療施設のないトンガ人にとって切実な問題である。透析を必要とする島嶼国の患者は高額な治療代と長期滞在許可を得るのに法外なストレスを抱えている。国外退去させるのは不当で厳しいものとなる彼らの異常な環境に世論が注目している。トンガなど島嶼国では透析を行う医療施設はなく、透析治療には家族にとって膨大な治療費が負担になる。そのため悲しいことだが、患者は黙ってつつましく静かに帰国して死んでいくのが現実である。トンガでは透析治療ができるよう努力が続いており、トンガ透析基金はまず100万米ドルの基金を募っているが達成は難しい状況にある。しかし、豪州から設備機器の寄付があり、1月中には到着すると期待されている。基金は病院の隣に土地を確保し透析施設を開設して豪州および米国から医療スタッフを迎えたい意向である。ただ、施設の立ち上げには多額の資金が必要であり、他の医療サービスも含め透析機器の設置と維持管理に犠牲的な行動が求められる。(RNZI/ Jan.9, 18)