台湾戦略研究所(Taiwan Strategy Research Asociation)のFabrizio Bozzato氏は、蔡英文総督の太平洋島嶼国訪問で中国のいくつかの反応がみられると述べている。United Daily News紙は、中国が国内旅行代理店にパラオ旅行業務を中止させたと報道しているが、パラオの外国旅行客の半分以上が中国人である。台湾がパラオ行き航空便を増加したことも中国の怒りを買ったといえる。中国人のパラオ旅行中止はパラオの経済に圧力をかけることになり、パラオは台湾との外交関係維持を再検討せざるを得なくなる。台湾が中国人観光客の旅行中止による損害を補償できるかが問題となろう。The China Policy Institute’s のJ.Michael Cole氏はパラオの米国との関係も中国の圧力で揺るぎかねないと述べている。米国は自由連合協定でパラオの防衛に責任があるが、北朝鮮ミサイル問題で米国軍はパラオにミサイル監視システムを構築すると発表している。Taiwan Sentinel紙への寄稿文で、Cole氏はパラオが外交関係を中国に変更した場合米国との関係も立ちいかなくなるだろうと述べている。(RNZI/ Nov.29, 17)
パラオ
【経済・社会動向】
台湾総督訪問で中国が圧力(パラオ)
2017.12.11