国連麻薬・犯罪局(United Nation’s Office for Drug & Crimes)の太平洋入国審査官会議(Pacific Immigration Directors Conference)がサモアで開催され、Benjamin Smith地域調整官が太平洋での人身売買が増加していると警告した。アジア地域での人身売買活動が撲滅されつつあり、取り締まりがより緩やかな太平洋地域に活動拠点を移している。太平洋の人身売買は性搾取または漁業、木材伐採業、鉱業などの資源開発産業を対象に行われていることで知られる。フィジーで地域の文化として残る子供を養子縁組する慣習が性的搾取を目的に利用される恐れがある。マーシャル諸島では、中国人女性が条件の良い仕事を約束し、多額の紹介料を搾取して性産業に従事させている。ソロモン諸島では外国企業の木材伐採キャンプに送り込むとか、外国漁船で働かせる事例がある。PNGでは、中国、フィリピン、マレーシア、タイなどの女性を不正ビジネスや観光ビザで入国させ、マレーシアや中国の木材伐採産業または外国人ビジネスマンに紹介するという報告がある。(Talauma / June 20, 17)
太平洋地域
【経済・社会動向】
地域で人身売買増加(太平洋地域)
2017.07.03