政府は国家成長への重要政策として、農業と貿易・観光部門が幅広く提携していくアグリツーリズム行動計画(Agritourism Plan of Action)を作成した。Joe Natuman副首相兼貿易・観光・商業相は、農業・家畜・森林・生物安全省(MALFFB)傘下の各機関・組織で生産される農産品を増産し、かつその付加価値を高める努力をして国内観光市場で消費するとともに輸出もできるようにするという目標を明らかにした。これまで、輸入品が90%以上を占める観光客向け手工芸品はもとより、ホテルなどの観光客向けに使用されてきた輸入食料品も国内産品で賄えられるよう努力していく。アグリツーリズム行動計画は、長期的視野に立って強固な繁栄を遂げるバヌアツ国家を作り上げる第一歩である。輸入品に代わる国内産品を育て、税を基本とする経済を育成し、フォーマル部門を拡大し、中小零細企業から中大企業への成長を目指し、地方住民の国家経済活動分野への参画を促進する。政府は、農業が大多数の国民の生業であり、その一次産品を国内市場および輸出市場産品として育成することを目指している。昨年からタンナ島ではMALFFBチームの指導でジャガイモと玉ねぎの生産を拡大しているが、野菜およびアラビカコーヒーの主要産地を目指している。サントおよびマレクラ島では蓄牛、ココア、ココナツ、ロバスタ(Robusta)コーヒー、ペナマ島ではカバ、その他産品をそれぞれ主産品として育成する努力を続けていく。(Vanuatu Daily Post/ April 5, 17)
バヌアツ
【経済・社会動向】
アグリツーリズム産業を育成(バヌアツ)
2017.04.17