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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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人口増加で自給自足農家に限界(パプアニューギニア)

東セピック州Torricelli Mountainsの麓で、学生時代から約45年間集落の食糧事情を研究している地理学者のBryant Allen さんは、急激な人口増加で深刻な食糧不足が起きると予測している。PNGの人口はこの30年間に約2倍に増加しており、自給自足農家が土地利用と農業の仕方をもっと効率的に変えていく必要があるという。現在農家は休閑地を持ち、非耕作地を残したまま、農耕を行っている。1980年代約400人だった集落の人口が現在約700人に増えている。多くの人口を養うためには現在の農耕方法を変えていかなければならない。ヤム芋やバナナの耕作からサツマイモ(sweet potato)作りに転換し始めた農家もあるが、収穫には5年がかかり人口増加に追い付かない。このまま人口増加が続けば25年後には集落の住民が1,400人になり、今の食糧自給体制が崩壊する。食糧需要の増加で親から子へと受け継がれた伝統的な土地配分制度が維持できなくなる。彼らの間で土地を巡る争いが起きる可能性もある。保健省の協力を得て家族計画を導入し、産児制限を行って耕作地を守ることも重要になろう。PNGでは約500万人が農業に依存しており、増加する人口に対して、地域社会がいかに食糧を確保していくかが大きな社会問題となるとみられる。(Radio Australia/ Dec.29, 16)