ガルフ州およびハイランド諸州の地域で違法武器が出回り、高性能武器と違法薬品も売買されていることが明らかになって、2017年の総選挙実施に深い影を落としている。特に、ガルフ州のキコリ(Kikori)がこれらの武器や薬品の売買の拠点となっており、キコリ警察署は中央からの警備強化の支援はなく、ガルフ州警察も支援する警察官も装備を強化する余裕もない。ガルフ州の約30万人の人口に対する警察官の数が極端に少なく、装備も不十分で、署内で寝泊まりし、服装も自己負担という警察官も存在する。確かに以前は警察官が求められるほどの社会ではなかった。現在は、キコリとセンビリギ(Sembirigi)間に道路が開通しハイランド地域との交通が可能となったため、この道路とキコリ川などを利用した人と物資の移動が増加している一方、水上航空機、時にはbat boat（水陸両用車）を使って違法武器・薬品の密輸が行われている。現地住民の間では違法武器・薬が白昼堂々と取引されている現実に、来年の総選挙が自由で公正に行われるのかと脅威を感じている。(Post Courier/ Nov.24, 16)