2016年-2017年次の国連総会議長にピーター・トムソン(Peter Thomson) フィジー国連大使が選出された。これは、太平洋島嶼国地域からとしては初めての快挙である。対立候補となったキプロスのAndreas Mavroyiannis 大使が90票であったのに対し、トムソン大使はわずかに上回る94票の僅差で選出された。2013年-2014年次の議長が中国ビジネスマンから130万米ドルの賄賂を受けた容疑で米国司法当局の捜査を受けた事例をあげ、トムソン大使は総会議長事務局の透明性を高めることを約束している。また、2016年末に任期を迎える潘基文事務総長の後任者選出にも配慮、監視していくとしている。事務総長は15ヵ国からなる安全保障理事会が候補者を選出し、総会で決定されるが、選出には秘密性が高いため、理事会以外の国にとって選出過程にある候補者の情報を得る機会はほとんどない。今年初め、国連特別部会は、賄賂問題に取り組むため総会議長事務局に倫理行動基準の作成と実施および財務状況の公表を行うことを勧告している。(Fijilive/ June 14,16)
フィジー
【経済・社会動向】
次期国連総会議長にフィジー国連大使を選出(フィジー)
2016.06.28