豪州の大手銀行Westpacが、資金洗浄およびテロ資金対策に支障があるとしてナウル政府とその関係機関との取引を停止した。Westpacは、ナウル政府及びその関係機関と取引のある民間業界に4月30日をもって政府との取引を停止するため各業界も口座を閉鎖するよう要請した。ナウルとの通常の銀行取引のある企業、個人には影響がない。ナウルは2001/2002年に資金洗浄に加担しているとしてブラックリストに掲載されたことがあるが、今回の取引停止になるほどの疑惑はなかった。Griffith UniversityのJason Sharman教授は、Westpacのナウル政府に対する行動が長年にわたる金融取引に関する疑惑に何らかの変化があったことは明らかだと述べている。このニュースの数日後、ナウルはIMFと世銀の加盟国となった。ワンガ大統領は責任ある経済体制運営が認められ過去の政府の負った重荷から解放されたと吹聴した。ナウルに唯一代理店を持つBendigo Bankはコメントを控えているが、今後の動向を注視していくとしている。(Radio Australia/ April 15, 16)
ナウル
【経済・社会動向】
Westpac銀行が政府との取引停止(ナウル)
2016.04.25