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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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ADBが成長率を下方修正(パプアニューギニア)

ADBが3月30日発表した2016年経済予測数値によると、2016年PNGの経済成長率が4.3%と昨年の約半分の数値となり、2017年にはさらに2.4%に落ち込むと予測している。PNGの経済は豊富な地下資源に依存しているが、世界的な商品価格の値下がりで期待していたような外貨収入が得られず、歳出の削減に努めているがさらなる削減が必要となろう。また、PNGは長年にわたり野心的な予算をつくるが年末には計画どおり事業を達成できず、国内経済成長を刺激させるに至っていない。オニール首相は、中央銀行(Bank of PNG)が国際金融公社(IMF)と世銀2億5,000万米ドルの暫定的なdrawdown facilityを設定する交渉を行っていることを明らかにした。南太平洋銀行(BSP)がこの案件に賛同しており、Westpac とANZ銀行とはまだ話し合い中である。国際商品価格の下落と旺盛な国内消費活動が起因して、中央銀行はPNG通貨キナの下落を防ぐため2014年6月から外貨交換の制限を継続していて、地元輸入業者は外貨による支払ができない状態にある。(Post courier/ March 31, 16)