米国が旱魃監視装置を使って試験的に地域の旱魃調査を実施したところ、最高度の旱魃または4段階の旱魃レベルで3を示しているとNational Weather Service(NWS)が伝えている。ミクロネシア全域に乾燥気候が広まり、マリアナ諸島、パラオ、ヤップ、チューク、マーシャル諸島ではわずかな降雨しか見られない。ミクロネシア連邦とマーシャル諸島は長引く旱魃で緊急事態宣言を発出している。パラオのバベルダオブとコロール及びミクロネシア連邦のヤップとポンペイは旱魃レベル3となっている。今後2~3ヵ月の雨量は平年以下と予測されており、家庭菜園の維持が難しくなり飲料水の確保が最大の課題となる。春の後半までエル・ニーニョ現象が続き、夏季にはENSO-neutral現象に変化して年末にはLa Nina 現象へと変っていくとみられる。(Saipan Tribune/ March 18, 16)
太平洋地域
【経済・社会動向】
ミクロネシア全域に旱魃広がる(太平洋地域)
2016.03.28