豪州のMathias Cormann財務相がSky Newsのインタビューで、現在PNGとナウルに収容している難民を第3国に移すべく、数ヵ国と接触していることを明らかにしたが、キルギスタンの名前が浮上している。この難民たちは正当な「難民」と認定されれば、第3国に移住できることになっている。難民収容所の劣悪な生活環境は人権保護団体や国連などから非難されているが、豪州政府は難民への強固な対策姿勢を崩していない。昨年カンボジア政府に3,800万米ドルを供与して4人の難民を移住させたが、フィリピンとの交渉は決裂している。ただ、人口600万人のキルギスタンは世界最貧国の一つで、犯罪が多発しており、1991年独立以来国民の不満から2人の大統領が追放されている。キルギスタンは国連難民地位協定(United Nations Convention on the Status of Refugees)に署名しているが、世界の人権団体は恒常化している人権抑圧行為を非難しており、社会不安が蔓延している。(RNZI/ Oct.31, 15)