天然資源・環境省気象局の「気候早期警戒システム」のデータによると、サモアの南部を中心とした地域は平年並みの降雨があるが、他の地域では雨量が平年以下となっている。乾燥現象の気候は北部を中心に国土の約60%を占め、気象学的に旱魃状態に入っている。乾燥気象により、野菜・草花の育成不良、地下水減少、森林・原野の自然発火、埃散乱、異常な照りつけ、などの現象が発生する。気象局は国民に対して水資源の節約と生活用水の確保に努め、野外でのたき火や煮炊きをしないよう呼び掛けている。今回の2015-16年エルニーニョ現象は1997/98年のエルニーニョ現象に近い強力な現象であるとみられている。(Meteorology Division, Ministry of Natural Resources and Environment, Apia/ Sept.29, 15)
サモア
【経済・社会動向】
旱魃気候になる(サモア)
2015.10.13