クック諸島は世界保健機構（WHO）が発表した世界肥満国順位で1位となっている。10位までのうち9位までが太平洋島嶼国である。肥満度で一位のクック諸島は人口の50.8%が肥満であった。パラオとナウルが45%台で2位と3位、サモア、トンガ、ニウエが4位から6位の43%、マーシャル諸島が7位の42%、キリバス、ツバルが40%台で8位、9位の順となっている。WHOは肥満を非感染性疾患(NCDs)増加の大きな要因だとしている。今や死亡者の4人のうち3人が肥満によるものである。サモアの保健当局は国民の健康増進に運動やダイエット等を指導しているが、問題は多くの人が街に出て住みつき、毎日の生活を現金収入に依存するようになった「都市化」にあるとしている。人々は街にあふれる様々な健康に良くない加工食品を子供に買って与えるなど、生活様式が変化していることに問題がある。クック諸島の関係者も肥満対策は、コンビニの加工食品に依存する人々の生活様式や生理機能をも変えていく非常に難しい問題だとして困惑している。(Cook Islands News/May 14, 15, Talamua/ May 11, 15)