バイニマラマ首相は、国のトップとして豪州とニュージーランドのフォーラム加盟継続問題およびこの問題に関する加盟国間の見解の相違について検討がなされない限り、いかなるフォーラム首脳会議にも出席しないと述べた。しかし、フィジーは、公共サービス、専門分野、閣僚級の会議等には出席するし、フィジーのPIF事務局の本部を今後も置き続けることには異論はないとしている。一方、太平洋諸島開発フォーラム(PIDF)規定検討会議で同首相は、豪州もニュージーランドも「島嶼国」と同一ではなく、EU, 中国、インド、韓国、インドネシアなどと同じようにより「発展した」国であると述べた。そして、地球温暖化の原因である炭酸ガス排出削減に熱心でない豪州、ニュージーランドの姿勢は、地球温暖化による気候変動で海面上昇におびえる太平洋島嶼国の将来の存続を脅かすものだとして、その自分勝手な姿勢を非難した。また、島嶼国の共通の課題に寄り添ってくれる国は、豪州ニュージーランドの隣国ではなく、長期間福祉問題を支援する一方で、気候変動問題にも協力してくれるEUをはじめ世界中の多くの先進国や中進国などたくさんあるとしている。(Fijilive/ May 6, 15)
フィジー
【経済・社会動向】
バイニマラマ首相がフォーラム首脳会議に参加しないことを重ねて強調(フィジー)
2015.05.19