災害対策と労働関係機関が「サイクロン・パム」による雇用・労働損害調査を行い世銀及び政府に提出した報告書によると、Shefa, Tafea, Malampa, Panamaの各州のサイクロン被害で製造業、観光業、商業、運輸業などで合計269,301労働日が失われた。特に被害が大きいのはインフォーマル経済分野で、多くの労働機会を与えているマイクロ産業に大きな打撃を与えている。これまで、手芸品、食品、布製品等の販売で生活していた3,627人の婦人たちは、得ていた310万バツ(292,300万米ドル)の収入がなくなっている。仕事を再開するには1ヵ月以上を要するとみられるが、観光客が戻ってこなければ売り上げは回復しない。被害が最も深刻なのは農業部門で56億バツにのぼる。どの家庭でも誰かが農業に従事し、観光、レストラン、地元市場等にも関わりが大きい。バヌアツ商工会議所は民間部門の再建には100億バツ（9,430万米ドル）を要すると発表している。(Post Coourier/ April 0, 15)