米国務省で開催された「Our Ocean」会議で、ケリー国務長官が気候変動による酸性化問題、過剰漁業、汚染などにまみれる海洋の保護のために地球的な協定を目指して、議論や研究を超えた効果ある行動を起こそうと呼び掛けた。会議を呼びかけたキリバスのアノテ・トン大統領は、来年1月1日からPhoenix Islands保護区域での商業漁業を禁止すると述べた。また同大統領は、33島からなるキリバスは海抜2ｍにも満たず、気候変動による高波の被害を受けやすい国であると訴え、「気候変動」は近代における倫理への挑戦であり、地球市民全体が責任を負うべき問題であると指摘した。上院議員時代から長く気候変動問題に関心を示してきたケリー長官は、現在、人間の活動を制限し保護された海洋は2%に過ぎず、10%にまで引き上げるべきだと述べた。（Radio Australia/ June 17, 14）