国連の東南アジア・太平洋地域麻薬犯罪防止対策担当官は、フィジー・タイムズ紙との単独インタビューで、地域にとって最大の敵はメタフェタミンだと述べた。同担当官は、「メタフェタミンのような合成麻薬はコカインやヘロインのように栽培する必要がなく、どこででも合成製造できるので怖い。この合成麻薬の世界最大製造国は中国、インドネシア、フィリピンである。フィジーは麻薬大国である南米と東南アジアに挟まれて非常に侵されやすい地域にあるため、世界中の麻薬製造組織グループがフィジーに化学品を持ち込み、簡単に麻薬をつくることができる。警察当局は国際犯罪防止機関や地域警察関係機関と連携して、麻薬汚染防止に努めたい」としている。フィジーでは、2004年スヴァで500㎏のメタフェタミン製造が発覚、2010年スヴァで500万ドル相当のメタフェタミンを押収、2014年米国人旅行者がナンディ空港で7.5㎏のメタフェタミンを持ち込もうとして逮捕される、等の事例がある。(Fiji Times/ June 4, 14)
太平洋地域
【経済・社会動向】
メタフェタミンが最大の麻薬侵入脅威(太平洋地域)
2014.06.17